2023-10-09

日本橋三越での個展

個展が無事に終了いたしました。
ご高覧いただきありがとうございました。






撮影・島村美紀

2023-10-01

これから…それから…





最近、シュルレアリスムについて考えていたら、文学、とくに言語と絵画の関係性について考えるようになった。

こと日本画(あえて使おう)については、燕子花図屏風や源氏物語絵巻の例を出すまでもなく、古典文学と日本画の関係性は切っても切れないものとして、歴史上様々な名作が生まれてきた。
ただ近年、私も含め、古典文学を学んだ上で作品作りをする人が、日本画では安田靫彦以降、減っているように感じている。
それは、私も含め現代の人間に共通見解としての古典文学の知識が欠如しているので、安田靫彦に《飛鳥の春の額田王》といわれても、いまいちピンとこない私もいるので、仕方のないことに感じる。
現代では額田王より、ドラえもんやドラゴンボールのほうが、共通見解として成立するから、作家は表現として選びづらかったのかもしれない。




ただ私はこの多様性(もしくは分断)に向かう社会において、特に絵画は共通見解に向かう必要性を最近全く感じていない。
あくまで絵画は一点物なので、デジタルデータのように無限コピーはできないし、絵画はニッチを極めたものであるからこその絵画だと私は思っている。




古典文学と日本画のフィールドは、ブルーオーシャンに見える。
古典文学には、現代からは想像もつかない生活や文化の差があることで、かえって、そぎ落とされた人間の本質があるように最近感じている。
その本質を新しく展開することは、日本画の今後の研究テーマの一つであろうと思う。




しかし私はまだまだ古典文学初心者で勉強中の身。
和歌文学を少々かじって、「現代のラップバトルやラップ文化と近いなぁ」という浅い感想しかない現在。
古典文学や和歌文学に詳しい方々、どうぞ今後ご教授ください。

これから…それから…




※ちなみに画像にある酒井忠康氏の本は、絵画における空間性について読むと良いというアドバイスを知人の学芸員氏からいただき読み始めたもの。
『六人の嘘つきな大学生』という小説は、教えている生徒さんに勧められて読み終わったもの。

「酒井氏の本はまだ読み始めですが、ありがたく今後の研究の参考にさせていただきます。」「小説は飽きさせない工夫を随所に感じ、エンターテイメントとして大変面白く読ませてもらいました。」という伝言をその場を借りて…

2023-08-13

国際左利きの日



今日813日は左利きの生活環境向上を目指し、左利きにも安全に使いやすい道具を各種メーカーに訴えた人の誕生日から、国際的な左利きの日だそうだ。


私は元来左利きで、小さな頃、「右手はお箸を持つ手、左手はお茶碗を持つ手です!」と教える幼稚園の先生に、強烈な違和感を持つ記憶に始まり


瓶のフタを締める方向や、ハサミが使いずらいのはもちろんのこと、自動販売機のコインを入れる位置や、自動改札機のタッチする場所


あげるとキリのない、当たり前に右利き向きにデザインされたこの世の中に、違和感を感じつつ成長してきた。

そんな時、何時だったか、どの雑誌だったか?

高校生の頃だったかな?月刊美術だったかな?

昭和を代表する五山と言われた一角。日本画家の加山又造先生の、左利きの哀愁のような文章を見て、「同じように感じている人がいた!」と、心救われた気がしたものである。


左利きはある程度生活の中で、右手も使えるように訓練しないと生きていけないもので、様々に左利き用に配慮されるようになった今の世の中も、私の右手は訓練され続けている。

左利きでよかったと思う時は、ナイフフォークで食す時、左手で持ったフォークを器用に扱えることくらいか。


自らがその立場にあって気づくこと。

私自身気をつけなければいけないと思うのは、

文化というのは、そういうマジョリティによって無意識に形成されているもので、様々な場面で、本当に無意識に、本当に無意識にマイノリティを排除していることがある。


マジョリティの立場に立てば、気づくはずもないので、マイノリティは、マイノリティで、平和に笑って指摘することで、世の中が調和され、多様な文化が形成されたら良いなと。


この左利きの日に思う。

2023-08-10

個展のお知らせ





 

大浦雅臣展 Future Classic -未来の古典-

2023830日(水)~94日(月)[最終日は17時まで] 

 

日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊


https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews0310.html

 

 

Information of Solo Exhibition

 

Future Classic 

August 30 (Wednesday) - September 4 (Monday), 2023  [Closing at 5 pm on the last day]

Nihonbashi Mitsukoshi Main Store, Main Building 6F, Art choice art gallery

 

https://www.mistore.jp.e.az.hp.transer.com/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews0310.html