2017-12-21

【千葉市美術館 北野恒富展関連ワークショップ 素材で遊ぶvol.1 岩絵具】

12月16日、千葉市美術館にてワークショップの講師を担当させていただきました。
開催中の、日本画家・北野恒富展に合わせ、初めての人も岩絵具を触ってみよう、という二時間あまりのイベントで、幅広い年齢層の方々がいらして下さいました。

はじめに、岩絵具が、鉱物を砕いて作られた粉末であること。動物の皮から作られる「膠(にかわ)」を溶かして接着剤として使用することなど、基本的なお話を。


実際に、赤や青の岩絵具を、膠で溶いてみます。ざらざらだった粉末が、どんどん膠と混じり合いとろみのある触感になり、皆様新鮮な面持ちでした。


本番の色紙で作品を作る前に、試し書きの紙に、線を引いてみます。日本画の古くからの技法でもある「たらしこみ」も行いました。絵具が水によってにじみ、不思議な表情が生まれます。


本番は、北野恒富の美人画から参照した着物の模様を下絵として色紙に写し、作品を作りました。下絵の裏を鉛筆で塗りつぶし、ボールペンでなぞって転写します。思い思いに絵具を使って、彩色していきました。


最後は、完成した色紙を並べてお披露目会。作品をお互いに見せ合い、話し合うことで、笑顔が溢れました。


参加者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。短いお時間でしたが、とても楽しく講師を行わせていただきました。


(撮影・江口菜積)