2018-04-30

【個展開催のお知らせ】 「創造的破壊 ヨーゼフ・シュンペーターより」

【個展開催のお知らせ】
「創造的破壊 ヨーゼフ・シュンペーターより」

2018年5月10日(木) - 22日(火)AM10:00-PM17:00 会期中無休
※ 最終日のみ 11:00-14:00

たましんギャラリー 
〒190-8681 東京都立川市曙町2-8-28 多摩信用金庫本店9階 JR立川駅北口 徒歩5分 モノレール 立川北駅 徒歩4分
Tel : 042-526-7717

東京都立川市にある、公益財団法人たましん地域文化財団の運営するたましんギャラリーにて、個展を開催いたします。
展示へ向け、バブル期日経平均株価のチャートを元にしたメカ龍作品を鋭意制作中です。
今回の個展にあわせて案内に、太田市美術館・図書館学芸員の小金沢智氏に文章をご寄稿頂きました。

作家在廊日は、追ってツイッター等で告知させていただきます。
ウェブサイトからDMのPDFをダウンロード可能です。
よろしくお願いいたします。




2018-04-22

《いき》という価値観は何の役にも立たない。


どうも、東京生まれ、東京育ち。
父親も東京生まれ、東京育ちという環境に育つと、《いき》であるということ、野暮を避けることに、異様な価値観を見出している自分に、ふと気づくことがある。

小さな頃から、古今亭志ん生が日本酒をお茶漬けのようにかけて、ご飯を食べたと聞けば、「志ん生はやっぱ乙だなぁ」と感心し。
永井荷風が晩年、女性のいるお店に遊びに行く途中でのたれ死んだと聞けば、「カッコいい爺さんだ」と感じる。

そんな《いき》ということに関心を抱いている時点で野暮なのかもしれないが、小さなころから、《いき》ということに妙な価値と興味を置いてきたことは確かであって、この歳まで生きて、様々、育った文化圏の方と話すと、どうもこの《いき》であるという価値観は東京圏独特のものであることに気づく。

九鬼周造の『いきの構造』ではないが、基本、《いき》というのは、遊び人の哲学であって、艶をよしとし、諦めは早く、こざっぱりと浮き世を浮き草のごとく漂うのを良しとする。いかにキレイに遊ぶか?といったような単なる消費の神さまのような考え方だということに、やっと気づいた次第。

《いき》はなんの役にも立たない。野暮になって努力して、世のため人のため、生産しなきゃいけないよ、今時代は。

…と、自分に戒める昨今。